贅沢貧乏2020年度AIRプログラム@城崎国際アートセンター 実施見送りのお知らせ
こんにちは。贅沢貧乏です。
2020年4月18日から5月3日まで予定しておりました城崎国際アートセンター(KIAC)での滞在制作ならびに
4月29日に開催予定のオープンスタジオにつきまして
新型コロナウイルスの影響を鑑みて、この期間の実施を見送ることとなりました。
2018年に滞在した時と同様、今回も、何か作品を創作・発表するための滞在ではなく
2022年に迎える劇団10周年に向けて、これまでの戯曲を振り返り、新演出プランの実験をするために滞在する予定でした。
この「上演など短期的な成果を問わない、何かが生まれることを待つことができる環境」はKIACでしか得られない時間で
劇団の活動のなかでもとても重要な機会です。
しかし、あらゆるパターンを想定し自分たちなりに検証した結果
・自分たちが無症状で感染している可能性があり、それを持ち込んでしまうリスクがあること
・東京から集団で移動するという感染リスクの高い行動を取ること
・濃厚接触にならざるを得ない演劇の稽古・共同生活を行うこと
これらを踏まえ、いま滞在することは賢明ではないと劇団内で話し合い、実施の見送りを決めました。
重なる自粛ムードの中で「なんとなく危なそうだから止めておこう」という決め方をせず
それぞれが調べ、考えた上で結論を出せたことは良かったと思います。
ギリギリまで滞在の可能性を一緒に探ってくださり
今後の振替なども検討してくださっている城崎国際アートセンターの皆様には深く感謝申し上げます。
私達は今年たまたま本公演がなく、トークイベントやワークショップなど細々と活動する予定だったので大きな損害はありませんが
去年は2〜3月に横浜と原宿で公演をして、夏からは大きな公演の稽古をしていて
もしもそれが1年遅かったら、公演中止で数百万円の借金を背負い、しばらく活動ができなくなっていたと思います。
演劇や文化芸術に携わる仕事は補償の対象にも入りづらく
ある意味軽んじられている状況を目の当たりにし、ショックや憤りを感じていますが
これからもいい作品をつくり続けるために、いま出来ることを、それぞれ家の中でやっていこうと思います。
いつまでこの事態が続くのかわからない毎日ですが、皆様どうぞお気をつけてお過ごしください。
1日でも早く日常が戻り、いつも通り上演や観劇ができますように。
贅沢貧乏